『学び合い』フォーラム全国大会2日目(日にちがずれていますがご了承ください。)
昨日の夜、フェリー内でWi-Fi環境が整わなかったので、今日の更新になりました。
なので、今日と昨日がずれます、
今日(8月4日)、昨日(8月3日)
今日の学び
今日も昨日に引き続き、『学び合い』フォーラム全国大会(海)in福岡に参加しました。
今日は、今回参加したメインテーマである熊本大学准教授の苫野一徳先生の講義がありました。これを聞いただけで、往復フェリー代2万円の価値があります。
今日の苫野一徳先生の講義のテーマは「教育」って何だろう。でした。
今日の講義で印象に残ったことが3ポイントあります。
1つ目
これまでの日本の教育は「同一性」「均一性」を意識し続けてきています。現在でも学習指導要領を基にして全国で「同じ」教育を受けることが保障されています。しかし、その「同一性」に合わない子どもたちが存在するのも当然の事実です。苫野一徳先生の言葉を借りると、「一般化のワナ」に陥ってしまっているのです。
私たちはこれまでの経験から物事を伝えたり話したりしています。このことは何ら悪いことでもなく、当然のことだと思います。しかし、この経験してきたことがすべて正しいと思って「一般化」して相手に押し付けているという状態がダメだということだと思います。
自分が経験してきたことや体験してきたものを基に「これが正しい」と「正義」のように振りかざしていると自分の「正義」に合わない者に対して攻撃的になり「~すべきだ。」という『理想・当為主義』の考え方になります。このような、自分の経験談や体験談だけを信じて相手に押し付けることがないようにしていきたいです。
2つ目
「問い方のマジック」に引っかかってはならない。
これは、以前、『伝え方が9割』の本で読んだことがまさしく出てきました。話がそれますが、デートに誘うとき、ただ単に「デートしてください。」と誘うと、運任せの勝負になってしまいます。この運任せを少しでもOKの返事がもらえるようにするにはどのようにしたらいいと思いますか。答えは、次のようにすると、確率が上がります。
「めっちゃおいしい焼肉か、有名ホテルのレストランどっちがいい?」などのように聴くと、OKをもらえる確率が上がるそうです。これは、似たことが『伝え方が9割』に書かれています。『伝え方が9割』は話すことを仕事としている私にとって、バイブルといえる本だと思います。ぜひ読んでみてください。
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話を戻します。苫野一徳先生は「問い方のマジック」でこのような例を出しました。
教育は「子ども」のためにするの?それとも、「社会」のためにするの?と聞かれるとどうですがと、聞いてきたのです。
どうですか?『伝え方が9割』と似ていませんか。
このように聞かれると、どうしてもどちらかを選んでしまいますよね。これがマジックだとおっしゃっていました。
このように「問われる」時は、常に疑いを持つようにする考え方が「相対主義」です。疑いを持つことで、「過度の一般化」に飲み込まれることはないのかなと思いました。
3つ目
「絶対のものはない」
この世に絶対のものはないのかなと聞いていて思いました。すべてを疑う「相対主義」の話が過熱してきたときに思いました。人によって考え方や欲望、関心は異なるので「絶対」ってないんじゃないかと思いました。だからこそ、自分たちが「いい」と思ったことを出し合ってその共通部分を「共通理解」「共同確信」して物事を進めていくことが大切であると思いました。
「共通理解」「共同確信」を持つということが、互いに認め合うということだと思います。結局、苫野一徳先生が考える教育は次の通りです。
教育とは、「自由の相互承認の感度を高める(育む)営み」である。
私も読みたいと思った、苫野一徳先生の本を紹介しておきます。
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結局、私が感じた一番大事なことは、経験談や体験談が強くなってしまうのは仕方がない。ってことは、自分の経験や体験を人一倍増やせばいいじゃないか!ということです。苫野一徳先生も「まずは知ることから始めよう。」とおっしゃっていました。
ってことで、これからも、数多くのセミナーや勉強会に参加します。おすすめの勉強会やセミナーがありましたら、コメントで教えてください。
『学び合い』全国大会(山)in長野は参加します!
今の世界は人間が作ったもの。人間が作ったものを人間が変えれないわけがない。
教育を変えるために日々勉強していきます。