自由の相互承認【下】27〜32
こんばんは。
今日は短めに行きます。その理由は、次のところを読み進めると、かなり大きい量になりそうだったからです。
今日は、自由の相互承認を実現化するためには、3つの要素が必要であることを知った。「法」「教育」「福祉」である。その中で、本日は「法」についてまとめていく。
法にはそもそも2つのルールがある。
1つ目が何が何でも現実に妥当性を持っている法である。このような法は現代社会において必ず有している。しかし、この、1つ目のルールだけに頼ってしまうと必ず3つの欠陥がある。1つ目は何が法なのかよくわからなくなってしまうこと。2つ目がルールを変えることが難しいこと。3つ目が非効率であること。
これは、日本の現代社会でも言えると思う。「絶対に変えるべきだ」と思っていることであっても、ルールを変えるのが難しく、結局そのままに停滞していることは多々ある。例えば最近、2000万円問題で話題の年金であっても、「もらう時期を遅くしたら、給付額を増やすよ」と言った小手先の対応をしている政府の動きがある。それよりもきっぱりと「年金は多くはもらえないかもしれません」と言ってくれる方が一国民としてありがたい。
このように思っている国会議員も必ずいるはずである。しかし、そのようにならない理由はやはり、ルールを変えるのが難しいことに起因しているだろう。
2つ目のルールは「承認のルール」「裁判のルール」「変更のルール」である。これは、1つ目のルールに頼ってしまったときに起こりうる3つの欠陥に対応しているように感じる。
1つ目の承認のルールは、何が何でもこれが妥当だ!と言うものを認めたり、逆に妥当でないものを認めたりすることである。
2つ目の変更のルールは、変えがたいルールを変えるルールである。これは言葉のままなのでわかりやすいと思う。
3つ目の裁判のルールは、少し、3つの欠陥からずれるが、行き過ぎないように監視するという目的があると思います。
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